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第4回 クロスセミナー(Xross Seminar)2025
企業変革の航海図 ~ビジョンとマネジメントで築く連帯の羅針盤~
2025年11月26日開催の第4回クロスセミナーにご参加いただきありがとうございました。
セッションの要点を、後記として以下にまとめております。
株式会社神戸製鋼所
株式会社神戸製鋼所(以下、KOBELCO)の遠藤様、岩佐様より「ROIC-KPI管理の実効性向上による業績管理の高度化 ~マネジメントの浸透・社内変革の難所の打開~」というタイトルでお話しいただきました。
KOBELCOにおけるROIC経営導入の背景から、その柱の一つとしての「ROIC-KPI管理」の組織内への浸透・定着について、難所へどのようにアプローチしているか、実体験に基づく貴重な知見を共有していただきました。
トークセッションでは、この「ROIC-KPI管理」を全社に定着させる過程で直面した具体的な「難所」と、それを乗り越えるための戦略的な「アプローチ」が詳細に語られました。
■組織文化変革のための段階的×階層別アプローチ
KOBELCOは、KPIマネジメントの浸透を「社内の文化」を変えることと捉え、「知る」「分かる」「使う」の3つの段階的なレベルアップを意識して活動を展開しました。特に「知る」「分かる」の段階においては、全社展開を確実にするための緻密な工夫が見られました。
情報発信においては、役員層から一般社員まで階層ごとに必要な知識や情報が異なるという認識のもと、それぞれに応じた発信を継続しました。

■トップの巻き込みと難所の突破
変革推進における最大の難所の一つは、経営層のコミットメントを得ることでした。KOBELCOでは、PDCAサイクルの「CA(チェック・アクション)」が弱いことが組織としての課題で、KPIマネジメントの導入が「CA」を強化するためのソリューションであることをトップに訴求しました。
具体的には、KPIマネジメントを用いることで、目標達成に向けたプロセスの可視化と構造的な繋がりを示すことができ、結果的にROICの向上という目標達成の確度を高められるという「成果」を説明し、トップとの取り組み意義の確認・方針合意を得ました。このトップ層を巻き込んだ意思形成が、全社展開の土台となりました。

■現場への寄り添いと戦略的な導入
全社展開に先立つパイロット導入では、「どの部門も最初の導入部署になりたがらない」という難所が想定されました。
これに対し、横展開を最初から見据え、かつ業績回復とラップさせる(目標達成のプロセスを可視化することで業績回復を後押しする)というメリットを提示し、素材系のアルミ板ユニットがパイロット導入対象として選定されました。
また、現場への定着を確実にするため、「KPIマネジメントの導入は手段であり、目的達成にフォーカスする」という姿勢を徹底しました。
現場が当初懐疑的であっても、否定的な意見を受け止めつつ、目標達成のプロセスの管理を通じて確度を高める有用性を説明し、個別セッションを通じて、現場にとって最適な具体案を提示しました。
重要なのは、アウトプットを外部任せにするのではなく、自らが作り込むことを徹底した点であり、これが現場の理解を深めることに繋がりました。

さらに、目標設定が難しい間接部門(本社機能)への導入も同時に進められました。
これは「間接部門にも光をあてる」という目的のもと、一定の強制と十分なフォローアップをセットで実施することで推進されました。
この取り組みは、ミッション・役割を再定義し、メンバーの活動意義を再確認する良いきっかけともなりました。

■導入の成果:全社的な「共通言語化」の促進と可視化の進展
粘り強い取り組みの結果、ROIC-KPI管理の導入は大きな効果を生みました。
経営層がKPIマネジメントを意識した発信を行い、事業部門への指示・依頼に活用されるなど「共通言語化」が進み、また「本社⇔事業部門」「部門長⇔現場」の繋がりが可視化され、組織目標と具体的アクションの連動性が高められました。

KOBELCOグループのROIC-KPI管理の実効性向上に向けた取り組みは、全社的なマネジメント変革の成功例として多くの学びを提供してくれました。
特に変革成功の鍵は、徹底した戦略性、そして「熱量」と「寄り添い」のバランスと言うことができます。
1. 一貫性とトップの熱量
変革を推進する熱量を持った一枚岩のチーム(社内事務局と外部コンサル)で、トップ層を巻き込むことが不可欠でした。KPIマネジメントの導入が、KOBELCO固有の課題(PDCAのCAの弱さ)を解決し、経営目標であるROIC向上に繋がるという論理を明確にし、一貫して発信し続ける姿勢が重要でした。
2. 受け手目線を重視した現場への展開
多様な事業特性を持つKOBELCOグループにおいて、画一的なルールの押し付けを避けるため、「受け手が何に悩むか」を意識し、ガイドラインや研修内容を実際の組織に即した内容に仕立てた工夫が定着を支えました。
3. 現場との対話と個別対応
導入はあくまで手段であり、目的達成にフォーカスするという原則を共有しつつ、パイロット部門の戦略的な選定、現場の懐疑的な意見を受け止め、個別対応を厭わない現場に寄り添った進め方が、変革の意義を実感させるために重要でした。
今回の事例は、KPIマネジメントの導入が組織全体の方向性を一致させ、最終的に業績目標達成というゴールに導く有効な手段であることを示しています。
単なる管理会計手法の導入ではなく、組織のコミュニケーションと文化そのものを変革する取り組みとして、非常に示唆に富むものでした。
株式会社神戸製鋼所(以下、KOBELCO)の遠藤様、岩佐様より「ROIC-KPI管理の実効性向上による業績管理の高度化 ~マネジメントの浸透・社内変革の難所の打開~」というタイトルでお話しいただきました。
KOBELCOにおけるROIC経営導入の背景から、その柱の一つとしての「ROIC-KPI管理」の組織内への浸透・定着について、難所へどのようにアプローチしているか、実体験に基づく貴重な知見を共有していただきました。
トークセッションハイライト
トークセッションでは、この「ROIC-KPI管理」を全社に定着させる過程で直面した具体的な「難所」と、それを乗り越えるための戦略的な「アプローチ」が詳細に語られました。
■組織文化変革のための段階的×階層別アプローチ
KOBELCOは、KPIマネジメントの浸透を「社内の文化」を変えることと捉え、「知る」「分かる」「使う」の3つの段階的なレベルアップを意識して活動を展開しました。特に「知る」「分かる」の段階においては、全社展開を確実にするための緻密な工夫が見られました。

情報発信においては、役員層から一般社員まで階層ごとに必要な知識や情報が異なるという認識のもと、それぞれに応じた発信を継続しました。

■トップの巻き込みと難所の突破
変革推進における最大の難所の一つは、経営層のコミットメントを得ることでした。KOBELCOでは、PDCAサイクルの「CA(チェック・アクション)」が弱いことが組織としての課題で、KPIマネジメントの導入が「CA」を強化するためのソリューションであることをトップに訴求しました。
具体的には、KPIマネジメントを用いることで、目標達成に向けたプロセスの可視化と構造的な繋がりを示すことができ、結果的にROICの向上という目標達成の確度を高められるという「成果」を説明し、トップとの取り組み意義の確認・方針合意を得ました。このトップ層を巻き込んだ意思形成が、全社展開の土台となりました。

■現場への寄り添いと戦略的な導入
全社展開に先立つパイロット導入では、「どの部門も最初の導入部署になりたがらない」という難所が想定されました。
これに対し、横展開を最初から見据え、かつ業績回復とラップさせる(目標達成のプロセスを可視化することで業績回復を後押しする)というメリットを提示し、素材系のアルミ板ユニットがパイロット導入対象として選定されました。
また、現場への定着を確実にするため、「KPIマネジメントの導入は手段であり、目的達成にフォーカスする」という姿勢を徹底しました。
現場が当初懐疑的であっても、否定的な意見を受け止めつつ、目標達成のプロセスの管理を通じて確度を高める有用性を説明し、個別セッションを通じて、現場にとって最適な具体案を提示しました。
重要なのは、アウトプットを外部任せにするのではなく、自らが作り込むことを徹底した点であり、これが現場の理解を深めることに繋がりました。

さらに、目標設定が難しい間接部門(本社機能)への導入も同時に進められました。
これは「間接部門にも光をあてる」という目的のもと、一定の強制と十分なフォローアップをセットで実施することで推進されました。
この取り組みは、ミッション・役割を再定義し、メンバーの活動意義を再確認する良いきっかけともなりました。

■導入の成果:全社的な「共通言語化」の促進と可視化の進展
粘り強い取り組みの結果、ROIC-KPI管理の導入は大きな効果を生みました。
経営層がKPIマネジメントを意識した発信を行い、事業部門への指示・依頼に活用されるなど「共通言語化」が進み、また「本社⇔事業部門」「部門長⇔現場」の繋がりが可視化され、組織目標と具体的アクションの連動性が高められました。

学びと振り返り
特に変革成功の鍵は、徹底した戦略性、そして「熱量」と「寄り添い」のバランスと言うことができます。
1. 一貫性とトップの熱量
変革を推進する熱量を持った一枚岩のチーム(社内事務局と外部コンサル)で、トップ層を巻き込むことが不可欠でした。KPIマネジメントの導入が、KOBELCO固有の課題(PDCAのCAの弱さ)を解決し、経営目標であるROIC向上に繋がるという論理を明確にし、一貫して発信し続ける姿勢が重要でした。
2. 受け手目線を重視した現場への展開
多様な事業特性を持つKOBELCOグループにおいて、画一的なルールの押し付けを避けるため、「受け手が何に悩むか」を意識し、ガイドラインや研修内容を実際の組織に即した内容に仕立てた工夫が定着を支えました。
3. 現場との対話と個別対応
導入はあくまで手段であり、目的達成にフォーカスするという原則を共有しつつ、パイロット部門の戦略的な選定、現場の懐疑的な意見を受け止め、個別対応を厭わない現場に寄り添った進め方が、変革の意義を実感させるために重要でした。
今回の事例は、KPIマネジメントの導入が組織全体の方向性を一致させ、最終的に業績目標達成というゴールに導く有効な手段であることを示しています。
単なる管理会計手法の導入ではなく、組織のコミュニケーションと文化そのものを変革する取り組みとして、非常に示唆に富むものでした。
【執筆者】アットストリームコンサルティング株式会社 シニアマネジャー 鷲野 真人/並木 健太郎
オルガノ様のセッションの後記(開催レポート)はアットストリームパートナーズのWebサイトをご覧ください
新たな経営管理手法(ROIC-KPI管理)導入時の”社内変革”を進めていく際の難所や勘所を、作成したアウトプットをベースに裏話も含めてセッション方式でご紹介

事業の長期ビジョン実現までの道すじを、どのようにして部門を超えて共有し、施策・日々のアクションにどうつなげるか。オルガノエレクトロニクス事業部の変革の取り組みをセッション方式でご紹介

※セッションのタイトルは内容調整に伴い、変更となる場合があります。
日頃よりご支援いただいているお客様ならびにアライアンスパートナーの皆様への感謝の想いを込め、本年も「クロスセミナー(Xross Seminar)」を開催いたしました。
本セミナーは、変革プロジェクトを牽引するビジネスリーダーの皆様にご登壇いただき、企業が直面する課題や、そこから生まれる工夫・知見を共有する場として実施しております。
“Xross” には、お客様とアライアンスパートナー様同士が交流・懇親・コラボレーションを深め、そこから新たな気づきや発見が広がっていくように――そんな想いを込めています。
2022年より東京・大阪で交互に開催してまいりましたが、今年は東京での開催となりました。
また、会場収容の都合により2025年も招待制での開催とし、本年は 210 名もの皆様にお申し込みをいただきました。
ご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

▼セミナー・懇親会の様子はこちら▼
■16:05~16:50 Session #1
ROIC-KPI管理の実効性向上による業績管理の高度化~マネジメントの浸透・社内変革の難所の打開~
新たな経営管理手法(ROIC-KPI管理)導入時の”社内変革”を進めていく際の難所や勘所を、作成したアウトプットをベースに裏話も含めてセッション方式でご紹介

株式会社神戸製鋼所
財務経理部
業績管理グループ
グループ長 遠藤 広之 様
株式会社神戸製鋼所
財務経理部
業績管理グループ
課長 岩佐 浩一 様
<モデレーター> アットストリームコンサルティング株式会社 鷲野 真人/並木 健太郎
■17:05~17:50 Session #2
部門を超えて描く長期ビジョンの実現ロードマップ~戦略マップがつなぐ部門間の連携と日々のアクション~
事業の長期ビジョン実現までの道すじを、どのようにして部門を超えて共有し、施策・日々のアクションにどうつなげるか。オルガノエレクトロニクス事業部の変革の取り組みをセッション方式でご紹介

オルガノ株式会社
プラント本部
エレクトロニクス事業部長
真方 圭介 様
<モデレーター> アットストリームパートナーズ合同会社 田中 俊輔
■18:15~20:00 懇親会(参加者同士の交流や情報交換)
※セッションのタイトルは内容調整に伴い、変更となる場合があります。
【開催要綱】
| 開催日程 | 2025/11/26(水) 16:00〜20:00(開場 15:30) |
|---|---|
| 会場 | 〒103-8520 東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1 ロイヤルパークホテル 3Fロイヤルホール https://www.rph.co.jp/about/access/ 受付開始15:30~ セミナー16:00~18:00 懇親会18:15~20:00 |
| アクセス方法 | 東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅に直結(4番出口) 東京メトロ日比谷線「人形町」駅より徒歩約5分(A2出口) 都営浅草線「人形町」駅より徒歩約8分(A3出口) |
| 申し込みフォーム | 【事前申込受付は終了いたしました。参加をご希望の場合は、担当者まで直接お問い合わせください。】 申込期間:2025/9/29(月)PM12:00~11/19(水)PM12:00 申込フォーム(受付終了):https://atstream.seminarone.com/xseminar2025/event/ <申込から当日までの流れ> 1.「申込フォーム」に必要事項を入力 2.「申込完了メール」を受信 ※メールが届かない場合は seminar*atstream.co.jp(*を@に変換)までご連絡ください 3.「QRコード」メールを受信(11/21配信予定) 4.当日、受付にて「QRコード」を提示してご入場ください |
| 参加費 | 無料(招待制) |
| 形式 | セミナー:スクールスタイル 懇親会 :立食スタイル(軽食) |
| 受付方法 | 受付にて「QRコード」をご提示ください 配信予定日:11/21(金)、11/25(火) |
| 持ち物 | お名刺(受付で名札ホルダーをお渡ししますので、ご着用ください) |
| 服装 | ビジネスカジュアル |
| ご案内状 | 第4回クロスセミナー開催要領(PDF) |