サプライチェーンの現場(生産・在庫・欠品)の変化が、財務や経営指標(ROIC)にどうつながるかを体感できるツールです。まず現状(スタート地点)を確認・調整し、下のボタンで典型的な課題を選ぶかスライダーを調整して、「シミュレーション実行」を押してください。
標準的な製造業の水準を初期値としていますが、自由に変更できます。
ボタンを押すと下のスライダーが自動でセットされます(この時点ではまだ結果は変わりません)。
シナリオを選ぶ ― 何を止めて、何を動かすか(連載第10回)
ケース:供給トラブルで生産計画が85%に落ち、完成品在庫数量が減っています。目的変数はどのシナリオも「完成品在庫数量」。違うのは、何を止めて、何を動かすかです。シナリオを選ぶと、固定値のスライダーには鍵がかかり、説明変数だけが動かせるようになります。
各スライダーは現状に対する倍率(変化率)を表します。100%は現状のまま(変化なし)、110%なら10%増加、90%なら10%減少を意味します。数値欄に直接入力することもできます。動かしただけでは結果は変わりません(「シミュレーション実行」を押すと反映されます)。
回答すると、シミュレーション結果の下に組織・プロセス面の「総評」「主な課題」「解決の方向性」を表示します。未回答の項目があっても数値結果は表示されます。
月次の需要・出荷・欠品・在庫
月次損益
毎月の固定費(人件費や設備費など)は、売上が増減しても一定額発生し続けます。そのため売上のわずかな変動が、営業利益率には大きく影響することがあります。棒グラフ(左軸:金額)と折れ線(右軸:営業利益率)をあわせてご確認ください。
ROIC = 営業利益率 × 投下資本回転率
循環参照デモ
表計算ソフトでモデルを組もうとすると必ず出てくるのが「循環参照」です。解き方は一つ、どこかを固定すること。ただし、どこを固定するかは局面によって入れ替わります。連載第8回の図10・図11に対応しています。
下の三つは、同じ一つの関係を書き換えただけの式です。数学的には等価ですが、選ぶ式によって各項目の役割が入れ替わります。
#CIRCULAR! 計算できません
二つの局面の式を同時に置いたため、どちらの項目も自分の計算結果がなければ自分を計算できない状態になりました。これが循環参照です。数式が間違っているのではなく、どちらか一方を固定値に置き換えていないことが原因です。
静止画を切り出した時点の実績から、良品製造数量を製造数量で割って歩留まり率を算出します。単価とまったく同じ手順です。
良品製造数量が不足しています。必要な水準は 9,660個。同じ式でも、どちらを定数に置くかで打つ手が変わります。
ケース①と②は、同じ式・同じ三項目・同じ目標値です。違うのは、製造数量と歩留まり率のどちらを定数に置いたか。それだけで、現場が打つ手は「ラインを多く回す」と「工程を作り変える」というまったく別のものになり、必要な投資も期間も変わります。
本ツールは学習・体験用の簡易モデルであり、実企業の診断結果を保証するものではありません。単一の仮想商品・月次12ヶ月・単年のモデルで、生産計画倍率・需要数量倍率・販売単価倍率・原価単価倍率の4つの変数のみを扱う簡略版です。「現状」の初期値は一般的な製造業の水準を模した仮の数値ですが、自由に変更できます。目標ROIC(8%)は変更できない固定の目安です。
体験版シミュレーターV5